石破総理、外交デビューの握手や笑顔がニュースで取り上げられている。
その中でも習近平国家主席と面会した際の握手にさまざまな意見があるようだ。
「マナー違反だ!!」、「なぜ両手で握手しているのか。媚びを売るような、弱気の握手をしないで欲しかった!」との声を多く見るが、両手握手は政治家が戦略的に使うものでもある。有名なのが、アメリカの時期大統領になるトランプ氏も両手握手を多用しパワーゲームをする方である。
参考動画;TBS NEWS DIG Powered by JNN
では私の分析はどうだったか:
印象分析をする時に重要なのは、決して1つのボディーランゲージで判断をしてはいけない。その他のボディーランゲージもどう連動していたのかを見るのが重要である。 両手握手は日本ではよく見かけたりする。選挙運動でも、候補者がよく両手握手であいさつ回りをする。なので今回はつい選挙運動の癖がでたのであろう、という意見もある。
では石破総理の両手以外のボディーランゲージに目を向けてみる。顔は全く笑顔ではなくむしろ目が座っている。さらには、にこりともせず、への字口のように口角が下がっている。
相手への媚びを売る握手だった場合、両手握手と共に頭をヘコヘコさせ、アイコンタクトは上目遣いで、表情はヘラ笑いしているだろう。これがあれば確実に弱腰であっただろう。
しかし握手以外は毅然とした態度を見せている。その証拠に、習近平国家主席に向かってまっすぐと歩く姿は弱気ではない。弱腰なら、ここからヘコヘコと頭を下げている可能性もある。
パワーゲームとして使う握手は、ニュースからは分からない握手の強さ、前後上下に振っているのかに加え、長さ、手の甲の向き方などなどある。その中で両手で相手の手を握るのは、相手の手を自分の手の内の中に閉じ込める、つまり封じ込めるという意味もある。このように握手は水面下で静かに権力を示す意味を込めることができる。
両国には明らかな緊張感がある。そこに双方のリーダーが何事もなかったかのようにごまかした笑顔で握手をするだなんて石破総理はできなかったのではないか。総理の態度には、日本国民の代表であり、その思いをしっかりと表面化してくれたのではないかと感じている。
アイコンタクトもほぼしないという、これこそマナー違反にひっかかりそうな態度を見せたが、せめてもの敬意という意味で両手で握手をしたのではないかとも私は推測する。(他国のリーダーとは右手のみの握手をしている)
以前、とあるインタビューで石破総理はかなり入念に相手のリーダーたちを研究すると語っていたのを思い出す。その調査から得た情報をコミュニケーションツールとして使用しているとのこと。
報道されている場面(動画)を見る限りでは、習近平国家主席が何度かアイコンタクトを試みるが叶わない様子が映し出されており、それが世界に与える印象も大きい。
きっとそこには何らかの作戦があるのであろう。
もしかしたら、一見弱腰に受け止められる両手握手をしながら、相手を封じ込める、というメッセージをも込めていたら、かなりのボディーランゲージエキスパートだ!
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